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Clash of Clans — 2021年5月7日

プレイヤーインタビュー:GAKU

昨年、QueeN Walkersのエースとして世界選手権にのぞみ、みごと世界2位に輝いたGAKU。世界大会の準備が始まり、TH14がリリースされ、日本一決定戦が発表されたこのタイミングで、それらについてインタビューを行った。インタビュアーはクラクラ界を代表するブロガーのpontaである。

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    『クラクラをはじめたきっかけと、年齢を盛っていたリーダー時代』

    ponta:

    今日はよろしくお願いします。

    GAKU:

    よろしくお願いします。

    ponta:

    直接ではなくzoomインタビューでごめんなさい。前回のyuta14君はレストランだったんですけど。

    GAKU:

    写真見ました。綺麗な場所でしたね。

    ponta:

    そうなんですよ。映画のロケにも使われるようなところで、新宿御苑も並んで散歩して。ロマンチックが過ぎました。

    GAKU:

    (笑)

    ponta:

    yutaくんとしっかり話すのはその時が初めてでしたが、GAKU君もこうしてサシで話すのは初めてですね。

    GAKU:

    そうですね。pontaさんのことは2015年くらいから知っていましたが、ちゃんと話すのは初めてですね。

    ponta:

    ぼくもGAKUさんを認知したのはそのころです。

    GAKU:

    『明星杯』をおぼえてますか。あれくらいです。(※明星杯:2015~2016年に日本で行われたTH9 onlyのコミュニティ大会)

    ponta:

    ああ、当時のGAKUさんの所属クラン TH9 SPECIALISTと、私の群馬帝国遠征軍がガチでやり合いましたね。懐かしいな。

    GAKU:

    当時の僕は、中2とかそれくらいだったと思います。

    ponta:

    中2!?マジで!?その当時、僕はGAKUさんのこと、おじさんだと勝手に思ってました。

    GAKU:

    はい。年齢を偽ってましたし。当時のクラメンには本当に申し訳ないんですけど…。

    ponta:

    え!?僕の勝手なイメージじゃなくて実際にまわりにおじさんだと言ってたんですか?

    GAKU:

    はい。あのころ僕はまだ14歳の中学生だったんですけど、当時は18禁クランが多かったじゃないですか。

    ponta:

    お子様お断りでね。

    GAKU:

    そうです。だから、ちょっと年齢を上に言わないとと思って…。

    ponta:

    舐められたらあかんと。では、周りには何歳って言ってたんですか?

    GAKU:

    32歳です。

    ponta:

    盛ったなー!それ"ちょっと"じゃないっすよ(笑)

    GAKU:

    当時、よくクラメンに飲みに誘われましたが、行けませんでした。

    ponta:

    そりゃね!行けないよね。中学生だもんね。

    GAKU:

    お酒どころか、うちはスマホゲーム自体に厳しくて。プレイできるのも夜22時までと決まっていたんです。

    ponta:

    泣く子も黙るTH9 SPECIALISTの32歳リーダーが、実はいちばん怖いのがお母さんという。

    GAKU:

    はい、だから早く攻めないと、って感じでした。

    ponta:

    TH9 SPECIALISTって誰が作ったんですか?

    GAKU:

    僕です。

    ponta:

    創始者なんだ。クラン対戦のハイスキル集団って感じでしたが、そういうコンセプトで作ったんですか?

    GAKU:

    あ、いえ。僕がクランを作ったころはまだクラン対戦もないころでした。(※注:クラン対戦は2014年4月に実装)

    ponta:

    なるほど。

    GAKU:

    当時はマルチと、トロ上げくらいしかやることがなかったんですよね。そのトロ上げをTH9でやってる人が集まったら、自然と上手い人が集まったって感じです。(※当時は、TH10が最高LVで、TH9でトロを上げるのは簡単ではなかった。)

    ponta:

    かなり初期からクラクラやってたんですね。クラクラはじめたきっかけは?

    GAKU:

    兄がクラクラをやってたので。その影響で。

    ponta:

    お兄さんはまだクラクラをやってますか?

    GAKU:

    いえ、辞めてしまいました。ただ、今でも僕の試合の配信だけは、見てくれているようです。

    ponta:

    いいお兄さんだね。

    GAKU:

    はい。ゲームに厳しかった両親も、僕がクラクラの中で結果を出してからは、応援してくれるようになりました。

    ponta:

    そのお母さんは『ぼんクラ』を見てくれてるんだよね?

    GAKU:

    はい。母は毎週、見せてもらっています。実はクラクラのルールをぜんぜんわからないらしいんですけど。ドズぼんのかけあいがすごく好きみたいで。

    ponta:

    お母さーん!ありがとう!!

    GAKU:

    (笑)

    ponta:

    そんなお母さんも、お兄さんみたいにGAKUくんの世界大会の試合を見たりしてるんですか?日本だと時差の関係で、試合時間がけっこう遅いですけど。

    GAKU:

    はい。深夜まで起きて見てくれているみたいです。

    ponta:

    いいお母さんだ…。

    GAKU:

    ありがたいです。

    『世界選手権について、過去と未来と』

    ponta:

    GAKU君と言えばそのころのTH9の印象が強かったんですが、アカウントはいつTH10にしたんですか?

    GAKU:

    えっと、実はぼく、高校1年生になったときに2年間、クラクラをやめていたんですよ。

    ponta:

    それはなぜ?

    GAKU:

    言いづらいんですが、別のゲームにハマってしまって。

    ponta:

    なるほど。

    GAKU:

    で、そのあとクラクラ復帰して。yuta14さんがいる『はぐれメタルの城』にお世話になって。そこがmixクランだったので、そのままタウンホールを上げて、9onlyをやめて、って感じです。

    ponta:

    yuta14君とはそこで初めて知り合ったんですか?

    GAKU:

    いえ、pontaさんと同じく明星杯のころにはお互いを認識していた感じです。彼もTH9 SPECIALISTに一時期、在籍していましたし。なので今、つながっている中ではyuta14さんとはいちばん古い付き合いってレベルですね。

    ponta:

    そんなyutaさんやみんなとポーランドやドイツに行ったのは楽しかったでしょう。

    GAKU:

    楽しかったです。海外に行くのもあれが初めてでしたし。

    ponta:

    初めてだったんだ。

    GAKU:

    ポーランド行きが決まったあと、すぐ海外に飛ぶみたいなスケジュールだったんでパスポートをあわてて取りに実家に帰ったのもいい思い出です。あまりに急だったので親にも「詐欺じゃないの?」って心配されたんですけど。

    ponta:

    「いやいや、お母さんSUPERCELLはちゃんとした会社だよ」と。

    GAKU:

    はい、ちゃんとポーランドに到着して、サポートもしっかりしてもらいました。

    ponta:

    ポーランドに行った2019年の一番の思い出を教えてください。

    GAKU:

    そうですね。そのポーランド予選の決勝、Top of Japanさんとの戦いでしょうか。日本勢との決勝ということもありますし、賭けるものも大きかったですし。3試合目までもつれて…最後に決められたのはすごく印象に残っています。

    ponta:

    なるほど…。では未来の話となりますが、今年も世界選手権に挑戦されていますが、先日行われたWarmup tournamentについてうかがってもいいですか?

    GAKU:

    事前予想では多くの方に高い評価をしてもらっていたので、負けて申し訳ない気持ちになりました。特に、昨年の世界選手権ファイナルに進んだ8チームで初戦負けしてしまったのはQueeN Walkersだけだったので不甲斐ない気持ちになりました。

    ponta:

    そうなってしまった理由について心当たりはありますか?

    GAKU:

    はい。世界選手権のようにしっかりした準備をせずに望んだのと、普段は14、5点取れてる中で下振れると11、2点になることも多々あるなと思いました。今年の世界選手権ではより安定感があるチームにしていきたいです。

    ponta:

    原因がわかっているのはいいですね。気になるチームはありましたか?

    GAKU:

    多くのチームが移籍等でメンバーが変わったんですが、それでも今回、やっぱりATNが勝ったので1番のライバルになると思いまいした。

    ponta:

    なるほどです。そんな強敵ぞろいの中で目指すところはどこですか?

    GAKU:

    優勝です。昨年は世界2位だったので。

    ponta:

    まあ、そうですよね。

    GAKU:

    ATN相手にも、勝率は低いながらも勝った経験はあるので、優勝は手の届かない目標ではないと思っています。

    ponta:

    今年のQueeN Walkersについて、去年に比べて変えたいな、強化したいなというところはありますか?

    GAKU:

    公式戦はチームの攻守データが出るんですが、QueeN Walkersは防衛率が高くなくて。なので今年は海外のビルダーを雇うことで配置を強化しようと思っています。海外のビルダーは自分達と違った視点で作ってもらえるので助かります。

    ponta:

    なるほどです。今年の目標は優勝ということですが、では3年後の目標はなんですか?

    GAKU:

    3年後ですか。理想はクラクラのeスポーツが続いていて、QueeN Walkersのいまのメンバーと全員一緒に戦えていることです。

    ponta:

    いま22歳で就職活動中ってことは、3年後は、社会人をやりながらの戦いになりますね。

    GAKU:

    そうですね。どうなるんだろう。副業ってことになるんですかね。どうなんですかpontaさん。

    ponta:

    わからないけど、その会社に勤めることとeスポーツ選手であることが利益相反にならなければいいんじゃないかな。理解のある会社だといいですね。

    GAKU:

    はい。

    『自分と、チームメイトについて語る』

    ponta:

    GAKUさんの長所を教えてもらってもいいですか?

    GAKU:

    長所ですか…。

    ponta:

    言い方を変えると、自分が簡単にできて、他人が苦労していて不思議になるものってなんですか?

    GAKU:

    それでいうと、僕はクラクラでひとつの戦術にこだわらず、幅広い戦術ができることです。

    ひとつとかふたつの戦術だけしかできない人とかを見ると、なんでだろうと言ったら失礼ですけど。自分はそんなに難しいこととは思わないので。

    ponta:

    ありがとうございます。では、人間的には、どういうところがGAKUさんの強みですか。

    GAKU:

    そうですね…。遅刻しないとかですかね。

    ponta:

    それは大事ですね(笑)めちゃくちゃ強みだ。

    GAKU:

    いまでも毎戦、大変なんですよ。攻めてくれなくて、電話したりして…。

    ponta:

    クラクラあるあるだー!

    GAKU:

    そうなんです。だから『遅刻しない』というのは強みかなと。

    ponta:

    確かにyuta君も、GAKU君は時間に限らずいろいろちゃんとしている人だと褒めてました。

    GAKU:

    なるほど。

    ponta:

    GAKU君の話を聞いたので、チームメイトの強みを聞いていいですか?Klaus君ってどんな人ですか?

    GAKU:

    Klausくんは、クラクラの発想がいちばん豊かですね。クリエイティブなアタックが印象的ですが、実際、ベースを作るのも得意です。作る数自体は多くはないんですが、質の高いベースが多いです。彼も元はぐれです。そういう独創性が目立つせいか、最近は海外のYouTuberがこぞって彼を取り上げてます。QWの広告塔として助けられています。

    ponta:

    華がありますよね。

    GAKU:

    そうですね。

    ponta:

    では、yuta14君はどんな人ですか?

    GAKU:

    yuta14さんは、ザ・リーダーって感じです。クラクラが上手いのはもちろんですけど、何でも頼れる人です。もともとうちのチームは社会人がyutaさんしかいなかったので、飛行機の手配などの実務も積極的にやってくれます。税金関係とか、そういうのもですね。

    ponta:

    えー。俺が知ってる昔の彼はもともと弟キャラだったんだけどなあ。

    GAKU:

    そうなんですか。

    ponta:

    やっぱ自分より年下の人を引っぱっていくうちにそうなっていったのかもですね。他人のために進んで仕事を引き受ける人のところに人望は集まるといいますが、そういう感じなんですね。

    GAKU:

    そうですね。人望があって、クラクラ コミュニティで彼を嫌いな人はいないんじゃないかなって思ってます。

    ponta:

    ちなみに、そういう実務の面でいうとKlaus君や星さん、Stadraさんは?

    GAKU:

    3人は…"こっち"寄りです。

    ponta:

    クラクラ集中タイプなんですね。

    GAKU:

    そうですね(笑)もちろん周りから好かれてはいるんですけど。雑務という点ではそうです。

    ponta:

    Stadraくんはどんな人か、聞いていいですか?

    GAKU:

    Stadraくんはチームのムードメーカーです。配置作りに定評があります。攻撃面でもQueeN Walkersは空戦術をやる人が多いので陸 (主にスマッシュ系) で頼りにしています。あとは素早いプランニングができるのが得意なので、1番手を任せることが多いです。なくてはならないメンバーですね。

    ponta:

    素早いプランニングかー。それめっちゃ大事ですね。

    GAKU:

    はい。

    ponta:

    星さんはどんな人ですか?

    GAKU:

    星さんはもともとTH9 SPECIALISTにいたのでつき合い自体は古いです。当時からザビエルさんというプレイヤーと並ぶ天才と言われていました。ただ、正体は明かさないタイプで、どんな人かはずっと謎に包まれていました。

    ponta:

    星さんにはいつ、どんなふうに声をかけたんですか?

    GAKU:

    彼が加入したタイミングは、はぐれメタルの城とQueeN Walkersが同時に世界大会に出たあとです。はぐれメタルの城が参加した8月予選が終わった後、彼のほうから加入したいという連絡が来ました。

    ponta:

    星さんといえばグローバルランキングの常連ですが、その人に並ぶと評されるザビエルさんも凄いですね。懐かしいな!当時、いろんな人から上手いって言われてましたよね。

    GAKU:

    はい。ただクラクラの第一線からは退いてしまったんですよね。星さんとも意見が一致してるんですが、ザビエルさんがガチプレイヤーを続けていれば、いま、世界トップレベルの選手だったと思っています。

    ponta:

    去年はその星さんが加入しましたが、今年はQueeN Walkersの新メンバーを入れる予定はありますか?

    GAKU:

    特に新メンバーは求めていないです。海外のチームでたまに凄い人が入ったとかいうニュースが流れてるんですが、結局レジェンドリーグのトップにいる人だったりするんですよね。ランキングの常連で気になる人はすでにQueeN Walkersに入ってもらえているので。

    ponta:

    なるほど。昔は、表に出てないけれどもクラクラの上手い人が世の中のどこかにいるかもみたいなドリームがありましたけど、今はレジェンドリーグランキングが実質、上手い人ランキングとして機能しているんですね。

    GAKU:

    はい。クラクラの上手さと現在のトロフィーシステムは直結してるかなと思っています。

    『クラクラ日本一決定戦について思うこと』

    ponta:

    新しいヒーローが出てくるかもしれない『クラクラ日本一決定戦』についてはどうどう思いました?

    GAKU:

    すごい斬新ですね。いまクラクラの競技といえば5v5が普通だと思うんですが、個人戦という発想はありませんでした。

    ponta:

    参加しますか?

    GAKU:

    はい、もちろん。

    ponta:

    日本一決定戦が個人戦になったのも、QueeN Walkersの強さがかなり影響しているかなと思っています。5人という集団で見たとき、いまの日本のクラクラでQueeN Walkersを倒せるチームがいるかっていうと、なかなか大番狂わせは起きづらいと思うんです。もちろんスキルを磨いて上手くなるのは素晴らしいことなので、QueeN Walkersに罪はないのですが。ただ新しいヒーローを探すとなったとき、現在の一強状態の中で個人戦にたどり着いたのは必然かなと。

    GAKU:

    そうですね。個人戦だとどうなるかわからないですね。

    ponta:

    どうでしょうか。GAKUさんは追いかけられる立場ですが。

    GAKU:

    チームだと強いチームはだいたい知っているんですが、個人だと、自分の知らない隠れた上手い人はまだいると思っているので楽しみです。

    ponta:

    新しいヒーローが出てくるうえで、個人戦は向いてますか?

    GAKU:

    はい。大会が5v5ばっかりだと、そもそもメンバーが集められなくて舞台にさえ立てない人も多いと思うんですよね。強いチームに移籍したくても、Unicorns Of LoveにしてもM2 Ninjaにしてもメンバーが固定しちゃってますし。だから、参加しやすさという意味でも個人戦ははすごくいいと思います。

    ponta:

    気になる選手はいますか?

    GAKU:

    QueeN Walkersの星さんですね。昔からわりとTH9 SPECIALIST内のライバルであったりするので。

    ponta:

    戦術面や練習方法で5v5と個人戦の一番の違いは何ですか?

    GAKU:

    一番大きいのは、誰がどこの村を攻めるかを選べないことです。5v5なら、誰が自分の村を攻めてくるかはピンポイントではわからないですし、攻めも、自分には難しい配置を他人に任せることができます。ただし1v1だとその配置に立ち向かわないといけません。なので相手の得意戦術だったりを研究して対策を練ることがとても大事になってくるんじゃないかなと思います。

    ponta:

    なるほど。そういう意味では、ダークホースプレイヤーの情報のなさはやりづらいわけですね。

    GAKU:

    はい。

    ponta:

    逆に、日本最強プレイヤーと呼び声高いGAKUさん最大の弱点は、データが豊富に公開されていて研究されやすいところといえるかもしれませんね。

    GAKU:

    そうですね。研究されると怖いです。

    ponta:

    GAKUさんメタTH14配置とかアツいですね。

    GAKU:

    (笑)

    『クラクラの現環境について語る』

    ponta:

    そういえばTH14が出たばかりですが、どうですか。

    GAKU:

    まだカンストの村を攻めたことがないんですけど、ヒーローのペットが出たことで、ヒーローを活かす戦術が強くなったと思っています。スーサイドでヒーローパートをめちゃくちゃ削ったりだとか、クイヒーを主軸にしてどんどん村を破壊していく攻めが強いなと。

    ponta:

    もともと日本はオデヒーやクイヒーなど、ヒーローを活かす攻めが得意ですしね。

    GAKU:

    そうですね。日本は大量のユニットで押し切るラッシュ系の攻めよりかは、繊細な攻めが多いです。海外はスーパーネクロゴリ押し編成とか、サービス終了編成(ジャイボウラーネクロ)みたいなパワフルな攻めが多い印象です。

    ponta:

    GAKU君的に、ペットはどれが推しですか?

    GAKU:

    ペットは、事前の評価ではユニコーンが強いんじゃないかと言われてたんですが、今はヤクが強いと言われています。理由としては壁を割ってくれるのとタンク役として優秀なことです。

    ponta:

    ゲーム全体の難易度はどうですか。

    GAKU:

    僕は、クラクラはもっと難しくなってほしい派です。今はけっこう、全壊取って当たり前みたいなところがあるので。落としちゃいけないというプレッシャーだけが強くて。攻撃が7種類あってどの戦術を選ぶかみたいな状態になっています。守れる配置を考えるのもすごく大変ですし…。ただ、全壊を取って当たり前みたいな上位層は1%以下とかそんな感じだと思うので、ゲームとしてはいまのほうが健全だと思います。

    『推しの海外選手と、国内コミュニティへのメッセージ』

    ponta:

    GAKUくんは海外の選手で注目している人はいますか?

    GAKU:

    コアな人と、有名な人、どちらがいいですか?

    ponta:

    どっちもちょうだい。

    GAKU:

    コアだとLOU選手です。それまでeスポーツのタイトルには参加してこなかったんですが今年からINQというクランに加入しました。ものすごいスーラバのテクニックの持ち主で、レジェンドリーグのグローバルランキング5位にもなっています。注目しています。

    ponta:

    有名どころだと好きな選手はいますか??

    GAKU:

    王道になっちゃうんですが、BuMm選手は凄いので推しています。


    ponta:

    推しどころはどこですか?

    GAKU:

    プレイとは関係ないんですけど、ドイツで会った時の笑顔がさわやかだったので(笑)プレイ面でも去年TribeからATNに移籍してエースとして活躍していて、素晴らしい選手です。

    ponta:

    オフラインはそういうノンバーバルコミュニケーションができるのがいいですよね。また選手を現地に集めた大会をやってほしいですね。

    GAKU:

    はい。難しいこともあるかと思いますが、オンラインとは違ったその場の空気感があったりするので、可能であればまたオフラインでやりたいです。

    ponta:

    最後に、読者の方にメッセージをお願いします。

    GAKU:

    クラクラコミュニティは本当に温かいと思います。よく言われることだと思うんですが、ほかの界隈と違ってプライベートの結婚や誕生日を祝福しあったり、ゲーム外のことでも関係性が強いのが特徴で、それがとても素敵だなと思います。僕の知り合いでも、クランや界隈の人が好きだからゲームを楽しく続けてるって人がいたりします。クラクラコミュニティのそういうところが、好きです。これからもよろしくお願いします。

    ponta:

    ありがとうございました。コミュニティの人たちも、GAKUさんのこういう人柄を知るにつれ、ますます好きになって応援してくれるんじゃないでしょうか。今後も頑張ってください。

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    GAKU選手は、見た目どおりの好青年で、一個一個の質問に対して誠実に、他人に対して失礼がないよう配慮しながら答える姿が印象的だった。しかしその優し気な容姿とは裏腹に、スキルと実績は世界トップクラスの恐るべきモンスターであることもまた事実である。来るべき『クラクラ日本一決定戦』でも主役の一人になるのは確実だろう。世界一、そして日本一を目指すGAKU選手に今後も注目である。

    (文責・写真:ponta